マウスピース矯正とは?仕組みとメリット・デメリットを分かりやすく解説南森町の歯医者・矯正歯科「南森町カツベ・こども矯正歯科」のブログ

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マウスピース矯正とは?仕組みとメリット・デメリットを分かりやすく解説

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを整える矯正方法です。ワイヤーやブラケットを使用しないため装置が目立ちにくく、仕事や人前に出る機会が多い方にも選ばれています。自分で取り外せるため、食事や歯磨きがしやすいという点も大きな特徴です。

歯が動く仕組みについて

歯は「歯冠(見えている部分)」と「歯根(骨の中にある部分)」で構成され、歯根の周囲は歯根膜という薄い組織で支えられています。マウスピース矯正では、歯に一定の方向へ力を加えることで歯根膜の厚みの変化が起こります。歯根膜が圧迫される側では骨を溶かす細胞が働き、反対側では新しい骨が作られ、歯の位置がゆっくりと移動していきます。この生体反応を利用して、正しい歯並びへと導いていくのが矯正治療の基本的なメカニズムです。

マウスピース矯正のメリット

1. 装置が目立ちにくい

透明なマウスピースを使用するため、装着していても気づかれにくく、自然な見た目を保つことができます。職業柄見た目が気になる方も取り入れやすい矯正方法です。

2. 痛みや違和感が比較的少ない

ワイヤー矯正では金属が唇や頬に当たり、口内炎ができることがありますが、マウスピース矯正は薄く滑らかな素材で作られているため、装着時の違和感や傷ができるリスクを軽減できます。

3. 食事やケアがしやすい

食事の際に取り外せるため、食べ物が装置に挟まる心配がなく、歯磨きもこれまで通り行えます。衛生管理がしやすい点は長期の矯正治療において大きなメリットです。

4. 部分矯正で費用を抑えられる場合がある

全体矯正だけでなく、前歯のみの部分矯正も可能なため、症例によっては費用を抑えながら治療ができる場合もあります。

マウスピース矯正のデメリット

1. 装着時間を守らないと効果が出にくい

マウスピース矯正では、1日20時間程度の装着が推奨されています。取り外しができる反面、装着時間が不足すると治療が計画通りに進まず、治療期間が延びることがあります。

2. 適応できない症例がある

軽度から中等度の歯列不正には効果的ですが、抜歯を伴う症例や大きな歯の移動が必要な場合などでは、ワイヤー矯正のほうが適しているケースもあります。精密な検査と治療計画が欠かせません。

3. 紛失や破損のリスクがある

取り外し式である利点の裏側で、紛失してしまう可能性があります。特に外出先で外した際に誤って捨ててしまうケースもあるため、保管には注意が必要です。

どんな人がマウスピース矯正に向いている?

マウスピース矯正は、装置を自己管理できる方ほど成功率が高まります。また、軽度の前歯のデコボコやすきっ歯などは特に良い適応となります。一方で、歯の移動量が大きい場合や噛み合わせのズレが大きい場合などでは、ワイヤー矯正と併用することも検討されます。

治療の流れについて

治療開始前に精密な検査と3Dデジタルスキャンを行い、歯の動き方をシミュレーションします。その上で複数枚のマウスピースを作製し、1~2週間ごとに交換しながら歯を整えていきます。定期的な通院で進行状況を確認し、必要に応じて調整を行います。

あなたに合った治療を選ぶことが大切

矯正治療は「どの装置を使うか」ではなく、「どの方法が最も適切か」が重要です。マウスピース矯正には多くのメリットがありますが、すべての症例に適応できるわけではありません。当院では、複数の矯正方法の中から患者様にとって無理のない最適な治療法をご提案しています。矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

南森町の歯医者・矯正歯科「南森町カツベ・こども矯正歯科」

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