ブログ(詳細)
Blog Detail
健康寿命は歯ぐきが要!正しい歯周病知識を持とう
歯は歯槽骨という土台の中に根っこが埋め込まれたような状態で支えられていて、
歯槽骨の表面を歯ぐき(歯肉)が覆っています。歯周病菌によって、この歯ぐきが炎症を起こす。それが歯周病です。
歯肉炎の段階で抑えることが大切
歯周病菌は歯についたタンパク質やアミノ酸などをエサにして増殖し、「歯垢(プラーク)」へと姿を変えます。この歯垢を落とさないと歯石になります。この歯石が毒素を出し、歯ぐきに炎症を起こします。これが歯周病の初期症状“歯肉炎”です。歯肉炎になると、歯ぐきが腫れて出血します。この段階のケアが、歯周病の進行を止めることにつながります。歯ブラシで正しくブラッシングすれば、歯垢や歯石は除去できます。ただし、歯と歯ぐきの溝に歯周病菌が入り込み、歯周ポケットができた場合は、歯科医院で歯ぐきを切開して除去することになります。歯周ポケットが深くなり、歯槽骨が溶け始めると「歯周炎」へと進行します。歯周炎になると、口の中がネバつき、口臭が気になり始めます。歯と歯の隙間が目立ち、歯が細く見えたり、歯ぐきから血や膿が出る、歯がグラつく、歯が移動して歯並びが悪くなるなどの症状が出てきます。
歯周病菌が全身に巡り脳や心臓の疾患にも
炎症を起こした歯ぐきから歯周病菌が血管に入り込むと、別の重篤な病を引き起こす要因となります。その一つが糖尿病です。歯周病菌が出す毒素は、血糖値を下げるインスリンの働きを低下させて糖尿病を悪化させる一因になると指摘されています。歯周病菌が心臓や脳にたどり着くと、狭心症などの心疾患や脳卒中などの脳血管疾患を引き起こす可能性もあります。歯ぐきが健康だと食べ物をしっかり噛めます。噛むという行為は脳を刺激するため、認知症予防につながることが医学的にも明らかになっています。歯ぐきは歯を支える土台。この土台がしっかりしているかどうかで、健康寿命の長さが変わってくるのです。
あなたのその症状、歯周病かも!
□人から口臭を指摘された、または自分で気になる
□朝起きたら口の中がネバネバする
□歯磨き後に、歯ブラシの毛先に血がついたり、ゆすいだ水に血が混じることがある
□歯ぐきが赤く腫れてきた
□歯ぐきが下がり、歯が長くなった気がする
□歯ぐきを押すと、血や膿が出る
□歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
□歯が浮いたような気がする
□歯がグラグラと揺れている気がする